朝、裏口のドアを開けたとたん、フワッ~と木犀の香り。数日前から、空中にかすかにかすかに漂っていたけれど、今日はもう紛れもない。
この香りこそが、私にとっての秋の象徴。この爽やかな香りと共に、本格的な秋が到来する。それにしても何といい香りなのだろう!
裏口の近くに、幹の直径24~25cm、高さ5~6mの大きな銀木犀がある。木の上部はいざ知らず、下部はまだ蕾だった。
例年なら、木犀の香りを運ぶ風に載って、地域の小学校から運動会の練習の音も運ばれて来る。しかし今年の運動会はもう終わったのでは?
・・・・ということは、今年の木犀の開花はかなり遅れた?定かではないが、例年の開花は9月10日過ぎと思った。暑すぎるのだろうか?
戌歳のせい?か、私の五感の中では嗅覚がなかなか。だから深夜の犬の散歩の楽しみの1つに、闇に漂う素晴らしい花の香を愛でる、がある。
1月のロウ梅に始まり、2月の梅、3月の沈丁花、5月の野ばらとスイカズラ、7月の山百合、9月の木犀、そして10月のヒイラギで終わる。
ヒイラギは木犀の開花から1ヶ月遅れの10月下旬に開花する。木犀とヒイラギは兄弟?と思わせるほどに香りは似るが、それでいて、それぞれにはっきりと個性の違いがある。この香りがまた素晴らしい!
散歩の途中で楽しむのもいいけれど、余りに素敵な香りは、庭に植えたい。そこでヒイラギを持っている友人たちに「欲しい!欲しい!」と言いふらしておいたら、今春、貰えた。幹の直径5~6cmの大物。今秋の開花は、チト無理だろうなあ!