ご無沙汰しました。久し振りのブログです。
かつて自分のミニコミで、市長公用車を取り上げたことがあった。百数十億円を越える借金を抱え、逼迫した財政状況のなか、市長公用車として、あのような高級車が必要かどうか?調べて欲しい・・・と市民から要望があったので。
どこの市でも首長たちが乗っている、黒塗りのあの公用車である。車種は大方、トヨタ・センチュリーか日産プレジデント。価格は800万から1200万円ほど。当時の我市も、大方の例に漏れず、日産プレジデントで価格は900万円台だったかな?
その時、参考までに近隣の自治体4,5箇所もチェックした。町長の公用車は大方がトヨタ・クラウン、村長には公用車はなかった。
当時、長野県の田中知事の公用車はトヨタ・プリウスで200万円台。しかもハイブリット奨励金が数十万円貰えて、結果として百万円台の購入金額であった。「やっぱり田中さんはカッコイイナー!」と思ったことを、覚えている。
もっとも田中知事にも従来通りの公用車があって、長距離移動にはそちらを使うとか。実際問題として、すでに購入した高級車を、低価格で売れない・・・ということらしい。
以来、首長の公用車は気になっていた。
さて合併して新しい市となり、市長も新しい人に変わった。
で、新しい市長の公用車は何?と秘書に聞いたら、「プリウス」と答えるではないか!イヤーうれしかった!やっとここにも、時代の新しい風が吹き始めた!と。
もっとも田中知事同様、従来の公用車もあって、長距離の移動にはそちらを使うとか。
ただ市長個人としては、黒塗り公用車はお嫌いで、なるべくプリウスを使いたいとか。うれしいことである。
さて過日、公務で黒塗りの公用車に乗るハメニなっになった。市長公用車ではなく、議長公用車で、車種はトヨタ・クラウンのピカピカ黒塗り。バックシートはゆったり余裕の2人掛け。もちろん議長と一緒の公務である。
市長公用車の存在理由は、それなりに分かるが、議長公用車って必要だろうか?
2時間ほどの会議に出席したのだが、運転手役の職員をほぼ半日拘束した。
タクシー利用の方が、はるかに効率的・経済的である。
帰り道、議長公用車は不要では?・・・・と婉曲な形で話題にしたが、もちろん議長は微塵もそう思わない。
なぜ議員には特権があるのか?市民から選ばれた人だから、その任務遂行のために、特権が必要な場合がある。
でも議長公用車は、そういう類の特権じゃない。
虚栄的特権?とでも言うべき類の特権。
役所から車で5分ほどの距離に住んでいても、毎朝、公用車がお迎えに伺う。財政逼迫の折、税金の無駄使いと、心痛まないのだろうか?
議員になると普通の感覚がドンドン麻痺するようだ。虚栄的特権が当たり前と思っちゃう。この手の特権は、解体していかないとね。