先週の金曜日で、3月議会は終わった。しかしなんとも後味の悪い終わり方で、かなり落ち込んだ。
ことの発端は1週間ほど前のこと。午後1時からの議会再開時に、1人の議員が戻って来なかった。結局45分遅れて、彼は戻った。どういう理由かあるにせよ、45分遅刻とは!・・・・と私はちょっと驚いた。
しかしこの件はそれっきり、忘れてしまっていた。
ところが最終日の金曜に、この問題が突如、取り上げられた。
かの遅刻議員は、地元の葬儀に参列し、焼香だけならまだしも、遺族と共に会葬者への答礼に立っていたのだった!本会議の開催中に!
一方、彼は議会運営委員会の委員長で、議会運営の最高責任者であった。そういう重職の彼が、公務である議会をほっぽらかして、葬儀の答礼に立っていた!何たる議会軽視!!!というわけ。
葬儀に会葬した市民からのタレコミ(?)だったらしい。
イヤー!この問題で大騒ぎ。議会は空転。市長も助役も部課長たちも私も、議場で延々と待ちぼうけ。
もっとも私は1人会派のリーダーだから、時々秘密会議に呼ばれて、説明を受け・同意を求められたり・・・・。
私としては、これを機に、きちんと「公務優先」を条例で明記したらどうか、と提案した。するとすべての議員が反対した。「明記するまでも無い。個々の議員の良識に任せ、今回のように問題を起したら、罰する、それがいい」と言う。葬儀はなかなか微妙なテーマらしい。
加えて1人の議員が私の提案にカンカン!怒って、大きな声で抗議された。
「たとえ条例を決めても、ワタシは従わない。地域の葬式の方を優先する。公務より、人としての道の方がよっぽど重要!」
余りのコメントに、言葉を失った!!!
小さな町や村では、議員が葬儀に参列することが、非常に重要らしい。これが次の選挙に繋がる重要な布石・・・・・なのだろう。
議会開催中に、葬儀に出席する議員を見かけたら・・・・・「税金ドロボー議員だなあ!」と、市民が思うようにならないと、こういう習慣は変えられない。
議会は最終的には、まるで泥仕合の様相を呈し、私怨vs私怨の争いみたいになってしまった!
その不毛さにウンザリ。