昨晩は区長会に出席を求められた。
新年度に向けて、新・旧区長の引継ぎ会である。
引継ぎが終わり、新しい区長会長が決まった途端
「農道X号線および農道X号線の工事を完成させるよう、議員は協力してもらいたい。それから・・・・・」と、またもや道路工事!!!
我々はすでにたくさんの道を建設・整備してきた。基本的ニーズは満たされている。しかしさまざまな理由をつけて、更なる道を要望する。なぜそれほどまでに道がほしいの?
さらなる道路の建設に私は反対。
国も県も市も、莫大な借金を背負い、なおかつ本格的な少子高齢化社会に突入していく。
我々に必要なのは、新しい「道」ではない!
そう言ったら、新旧合わせて8人の区長たちから総攻撃を食らった。
地元には私以外にもう1人若い議員がいる。彼はこれまで区長たちの要望に応えてきたし、今後もその方向らしい。
「地元に2人の議員がいて、その意見が分かれるようでは弱い・・・・・」として、区長たちは私に考えを改めるよう説得にかかる。
もちろんどういう計画か、担当部課で資料をチェックしてからの話だが、基本的には、無駄な道路行政にノーというために、私は選ばれたのだと思っている。
田舎でのこういう場合の対処は、明確な態度を表明せず、ノラリクラリと玉虫色にしておく。ノラリクラリで、積極的に推進しないことで、「消極的な反対」をする。
でも私にそれは出来ない。
山間の沢に沿った300戸の小さな集落に、幹線道路が2本必要だと言う!災害時に備えたバイパスだそうだ。行き止まりのこの集落に!
そもそも山間の小さな集落は、たいてい中央を幹線道路が1本、縦貫している・・・・が常だろう。ところがそれに並行してもう一本、7M巾の道路を作ると言うのである。
私、何をかいわんや!の心境である。
そしたら1人の区長が「反対の議員を外して、事を進めるのもいいだろう」と発言した。すぐさま他の区長たちが仲裁に入って・・・・・・。
実はこの工事、すでに800Mの第一工区を1億かけて完成している。中途半端じゃ使いものにならぬから、残りを完成しろ・・・・という論理である。残りが2~3キロだから、4~5億円の経費だろうか?
その伝で行けば、更なる4~5億円の税金の投入が必要となる。今のままなら1億円の無駄ですむ。
集落の少子高齢化は深刻である。そこに必要なものは、やっぱり道路じゃないと思う。