昨日は高校時代の同級生宅で、灰汁(アク)で生芋コンニャクを作った。
晴天で風もなく、野外作業に絶好の日和。
軽トラの荷台を調理台にし、2基の簡易カマドで剪定枝を燃料に。
オバサン・オジサンの集団だ! 当たり前だろう(笑)!
稲ワラを燃やし、真っ黒に焼けたら、熱湯に漬ける。この真っ黒な灰汁は強いアルカリ。これをすりおろしたコンニャクに加えて、凝固させる。
だからピカピカ黒光りするコンニャクとなる。
一般的には灰汁の代わりに、石灰か洗濯ソーダを使う。ケミカルでアルカリ度が強いからか?コンニャクに強い弾性が生まれ、プリプリとした触感が強く、一般のイメージの、コンニャクらしいコンニャクとなる。しかしこうした製品には嫌な臭いがついて回る。
それに比べると、灰汁で作ったコンニャクは嫌な臭いもなく、味もやさしい!
いかにも体にいい感じ。
「こし自慢」で作ったアンコロとゴマダレ(煎りゴマ+クルミ+黒蜜)は美味しく、好評だった。
しかしこの日の写真は、全部失敗!
この日、私にとって印象的だったのは、コンニャクとは全然別のことだった!
同級生宅はお屋敷だった!聞けば千坪もあるとか!
我が家もソコソコ広いが、過疎の山間地。
ところが彼のところは市街地のど真ん中、一等地である!!!
アホな私は開口一番、「ワー!固定資産税が大変でしょう!!」(笑)。
「盆踊りができるわねえ!」ともう一人。
その広い屋敷には、高齢の母親が暮らす大きな母屋と、友人夫婦の新しいプレハブ住宅と、4世帯入居?の新しいアパート1棟、それに20台分ぐらいの貸し駐車場がある!
40数年前に、遠方の進学高校に行かせるというのは、なかなか大変なことだったらしい。最近交際が始まった、高校の同級生のお宅は、たいてい旧家のお屋敷である。
大きな長屋門があったり・・・・・。
そういうお屋敷に出くわすたびに、
内なる私は「
タイヘンネ~!!!」とつぶやいてしまう。
才覚がないと、この時代、大きな家・屋敷は、重荷にしかならない。
まず維持管理が大変である!
大変と言っても、そこに住んでいるならいい。
昔から住み続けている両親はともかく、都会の便利な生活に慣れたUターンの息子夫婦には、たいてい不便過ぎ、寒く過ぎで、とても旧い母屋には住めない。
だから敷地内に、新しい今風住宅を建てる。
今回の友人宅も我が家の兄のところもそう。
新しい家と旧い母屋と、両方管理しなくちゃならない。
家屋敷が大きいと固定資産税は高いし、それに連動して国保や介護保険も高くなる。
お屋敷だと社会的ステータスが高い?から、不祝儀や寄付金ははずまねばならない・・・・・
こういことは私には出来ない!
私にはささやかで簡素な庵と、ほんの小さな畑があれば十分!!!
もちろん都会の人にとっては、私のささやかな所有でも贅沢かもしれない。
けれど過疎の田舎と都会では、不動産の価値がまるで違う。
立派な民家や美しい庭園を見るのは好きでも、所有したいとは微塵も思わない。
基本的に私は、カタツムリやヤドカリ派(笑)。
だから立派な家屋敷を担っている友人等に、深く脱帽!
彼等の不断の努力あってこそ、日本の文化が継承されているのだから。