昨晩は女5人の「無尽」の会に呼ばれた。
「無尽」と聞いても分からない人も多いだろう。この地域特有の、いわば社交クラブである。
例えばある無尽のメンバーが7人で、会費が毎月3千円とすると、毎回2万1千円のお金が集まることなる。これを、メンバーの中でお金が必要な人から順々に、落としていく。
今はローンやサラ金があるが、昔は庶民には質屋か高利貸しかなかった。こうした金融業者からお金を借りるには、担保が必要だった。
そういう時代に、仲間内の無尽なら、互いの信用で、担保はいらないかった。庶民はこうやって急場のお金を工面したのだろう。
しかし今の無尽は、社交の意味合いが強い。月に1度集まっては飲食を共にする。この時、就職や仕事や子どもの結婚など・・・・、さまざまな情報が交わされる。もちろん選挙にも大きな役割を果たす。
入っている無尽の数が多いほど、社会的なステータスが高い、と聞かされたが本当だろうか???
もちろん歴代市長たちも無尽に入っている。無尽の仲間が、有力な選挙の担い手になるのだから。
市議になって2日目、用事があって、別な議員1人と一緒に市長に面会に行った。すると市長が開口一番に言った。「あなたはXXX君の従妹だってね。彼とボクは無尽が一緒なんだ」。
事ほど左様に、アチラもコチラも「無尽」だらけ。
今日は無尽の説明で終わってしまった。続きは後日また。