地元小学校から、創立百周年記念文集へ、市議として寄稿してほしいと頼まれ、660字の枠内で文章を書いたので、今日はそれをブログに転用します。
【50年前のある生徒のその後】
創立百年、おめでとうございます!
私がこの学校の生徒だったのは、百年のちょうど半分の50年前。50年前の私は9歳だったから、4年生かな?
当時の校舎は白い土壁の木造で、明治に建てられたものでした。でもこの校舎は私が5年生の時に取り壊されて、モルタルの新しい校舎に変わりました。今の校舎の前の校舎です。
第一次ベビー・ブーム直前の私の学年は、50人で1クラスでした。
当時は気がつかなかったけれど、クラスの中には、戦争で焼け出され、東京から疎開してきた子がかなりいました。天真爛漫に遊び呆けていたように見えたけれど、社会の荒波は子どもにも押し寄せていたのでした。
さて、当時の私はソコソコ優等生だったものの、運動がまったくダメな子でした。跳び箱が跳べない、鉄棒の逆上がりができない、カケッコは常にビリ、泳げない。
しかも恥ずかしがり屋でとても内気でした。だから今なら、イジメられたかもしれないタイプの子でした。
そんな子どもが50年後の今、市会議員になりました。
選挙の直前、数十年ぶりに小2の担任だった先生に街でバッタリ会ったら、「あの○○ちゃんが!信じられない!」と真顔で言われ、2人で大笑いでした。(○○には私の名前が入ります)
だって人前では口もきけなかった○○ちゃんが、今や大いに「物申す」大人に変身したのですから。
さて、今の子どもたち、50年後にはどんな大人になっているかな?
* * * *
小・中学校時代のどの恩師に会っても、私の変身ぶりが「信じられない!」と言われます。そうでしょうねえ!本人の私自身、自分の変わり様に、誰よりも驚いているのですから。
人間の可能性は深いのでしょうね。
でもたいていの人は気づかない。
人の能力の90%(?80%?)は、埋もれたまま・・・・とかいう話、聞いたことがあります。