9月議会の一般質問が10日・11日にあり、今回は初めてのトップバッター。まあ実にいろいろありましたが、ここでは省略。
9月議会で発生した1つ案件について。
28年前に建てられた小学校の耐震化工事の中で、建設当時の手抜き工事が発見された!
初めの予定では耐震工事は5月に開始し、夏休みが終わる8月末で完成するはずだったのだが。
その工事の過程で、妙な風にヒビが入っている壁があり、壁を覆っているモルタルを剥いでみたら、下から工事ミスが現れた!
で、そのもろい部分を削岩機で削り、新たな補強が必要となって、完成は11月末に。
ところがその後の調査で、怪しい箇所がさらにあり、そこのモルタルも剥いでみたら、そこにも・・・!
そういう次第で、校舎全体のモルタルを剥ぐ、という騒ぎになり、工事完成が来年の2月末へとずれ込んだ。
問題は子供たち。
最初は11月末の完成予定だったので、体育館をベニヤ板で間仕切りし、教室を6、保険室、配膳室の計8つの仮の室を作った。各教室にエアコンを設置し、蛍光灯もたくさんつけて、なんとか3ヶ月・・・・・と思っていたら、完成が来年の2月末!
それじゃあ体育館ではとても無理!
で、議会は緊急に会議を開き、子供たちの環境に十分配慮するよう、要望を当局に提出した。
その結果、教育委員会が出した答えが、校庭にプレハブ校舎を建てる。私以外の議員のかなりが、それを当然と思っている。
しかし8室のプレハブ校舎を建てるとなると、費用がン千万円・・・非公式な数字だと5千万円ぐらいとか。
これから建設するとして、子供たちの入居は11月?。と、2月末までなら4ヶ月?たった4ヶ月で取り壊す仮設校舎に5千万円!
財政が黄色信号のわが市に、負担は重い!すこしでも費用を軽減する方法はないの????
で、・・・・・・ひとつの代案を提出した。
工事期間中、子供たちに、他所の学校に疎開してもらったらどうだろう?山間部の小学校は、どこも生徒数が少ないのだから。
具体的に生徒数を示すと・・・・・
A小(工事中) T小(私の地元) K小(隣の地区)
1年 18 10 18
2年 25 11 14
3年 24 10 16
4年 25 3 22
5年 21 9 7
6年 24 8 12
つまりA小の1年生18人を、わが地元のT小に受け入れれば、1年は28人のクラスになる。
2年生をT小だけで引き受ければ、36人のクラスになるが、K小に分散すれば、25~26人のクラスが2つ出来る・・・・・という具合で、
足りない分の机・椅子と給食の食器等を運び込めば、基本的にはOKでは?と思うのだが・・・・・
T小では小人数クラスが急に膨張するのだから、先生が大変????ならば子供たちが疎開するA小の先生方が応援に行けばいいのでは?
36人クラスだって、先生2人で教えるなら、問題はないと思うんだけどなあ?
疎開案では、登・下校のスクールバスの確保が一番のネックとなる。
子供たちは所定の時間にA小の校庭でスクールバスに乗り、T小へ。この間の距離は3キロほど。
140人の子供の朝・夕の送迎、週5日、5ヶ月間、冬休みもあるが、数千万円の額になるだろうなあ!
でもこちらの方が、プレハブ建設より数千万円安いと思う。
けれど教育長は、私の提案にムッとした表情で、「プレハブ校舎を建てる方向でやる!」と言う。
金をケチって、子供たちに失礼だ!それぞれの学校にはそれぞれの教育方針がある。あなたの案は、単なる数合わせ、机上の空論に過ぎない!・・・・と言う。
お金をケチることが目的じゃない。しかし財政は悪い。ならばお金は有効に使いたい。それにプレハブ校舎より、T小の施設の方がはるかに充実している。
子供たちにとっても、新しい友と出会えるいいチャンス。きっと良い体験・思い出になり、なんらマイナス点はない・・・・と私は反論したのだが。
結果はどうなりますやら????